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【陸上日本選手権2019】100m決勝、優勝は桐生か?サニブラウンか?タイムなどで考察

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東京オリンピック2020の日本代表選考において、最も混戦が激化すると言われている種目である男子100m。

そして、東京オリンピックに繋がる世界陸上2019への出場選考を兼ねているのが、今年の第103回陸上日本選手権です。

山縣選手は残念ながら欠場を発表されましたが、それでも、今大会の男子100mには、桐生選手、サニブラウン選手、ケンブリッジ選手、小池選手、多田選手と、豪華な面々が勢揃いとなりました。

こちらの記事では、なかでも優勝候補1・2と評される桐生選手とサニブラウン選手のこれまでの経歴やレースタイムなどを検証し、日本選手権2019男子100m決勝について考察してみました。

 

  

桐生祥秀選手の経歴・プロフィールについて

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引用元:桐生 祥秀:日本陸上競技連盟公式サイト 

まずは、桐生祥秀選手のプロフィールから紹介させていただきます。

・本名:桐生祥秀

・出身地: 滋賀県彦根市

・生年月日: 1995年12月15日(23歳)

・身長:176cm /体重: 70kg

・所属:日本生命

・学歴:彦根南中(滋賀)→洛南高(京都)→東洋大学

・自己ベスト: 100m 9秒98/ 200m 20秒39

 

中学から陸上を始めた桐生選手ですが、すぐに頭角を現し、中学3年の時に全日本中学選手権200mで2位(21秒61)となっています。

その後、洛南高時代には、2年生の時に100mで10秒19のユース世界最高記録をマーク。3年生時に出場した、織田記念100mで10秒01を記録し一躍脚光を浴びることとなりました。

そして、大学1年の時には、日本選手権初出場で100mで初優勝(10秒22)。

翌年の2015年3月には、追い風参考記録ながら9秒87を記録。この時には、10秒の壁を突破するのは時間の問題と思われましたが、怪我に悩まされるなどなかなか記録に伸び悩む時期も経験されています(リオ五輪100mは予選敗退でした)。

そんな辛い時期を乗り越え、桐生選手が歴史に名を刻んだのは、2017年9月9日、第86回日本学生対校選手権でした。

男子100m決勝において、追い風1.8mの中、9秒98を記録し優勝。なんと19年ぶりに伊東浩司さんの持つ日本記録10秒00を更新。日本人がこれまでずっと到達できなかった9秒台に初めて到達し、桐生選手の名前が再び日本中を駆け巡ることとなりました。

2019年のベストタイムは、5月開催のセイコー・ゴールデングランプリ大阪大会で出した10秒01。世界王者のガトリンに100秒の1まで迫り2位。

 

サニブラウン選手の経歴・プロフィールについて

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引用元:サニブラウン アブデルハキーム:日本陸上競技連盟公式サイト 

 

サニブラウン選手のプロフィールについて紹介させていただきます。

・本名:サニブラウン・アブデル・ハキーム

・出身地: 福岡県北九州市

・生年月日: 1999年3月6日(20歳) 

・身長: 188cm /体重: 83kg

・所属:フロリダ大学

・学歴:城西大学附属城西中(東京)→城西高 (東京)→フロリダ大学

・自己ベスト: 100m 9秒97/ 200m 20秒08

 

ガーナ人の父と日本人の母を両親に持つサニブラウン選手は、小学3年生から陸上競技をスタート。

小学生の時から全国大会に出場するなど徐々に頭角を現し、中学3年生の時には100メートル10秒88を記録。

2014年には、高校1年生のときには100mで10秒45、200mで21秒09という記録を出し、2015年1月、東京オリンピック代表選手候補に期待される日本陸上競技連盟の「ダイヤモンドアスリート」に認定されます。

2015年初出場となった日本選手権では、高校2年生ながら100m(10秒40)と200m(20秒57)ともに2着。

そして、同年7月15日の世界ユース選手権に出場すると、100m(10秒28)と200m(20秒34)の2冠達成。

2冠の内容のみならず、200mの20秒34は、ウサイン・ボルトが持っていた大会記録20秒40を更新し、ボルト越えの逸材が現れたと、その名を世界に轟かせることとなりました。

その後2016年の日本選手権は怪我により欠場、リオ五輪も残念ながら見送ることとなりましたが、2017年の日本選手権で見事100m(10秒05)、200m(20秒32)の2冠達成し、一気に日本の短距離トップランカーに躍り出ました。

そして、2019年5月には100m9秒99を記録すると、すぐさま6月のNCAA陸上選手権100m決勝で9秒97の記録を樹立。桐生選手の記録を塗り替え、日本記録更新を果たしました。同じ大会の200mでは、20秒08の日本歴代2位の記録も出しています。

サニブラウン選手は、現時点で、2020年東京五輪の男子100mと200mの参加標準記録をどちらも突破している唯一の選手になっています。

 

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桐生、サニブラウンともに決勝進出へ。割って入るのは? 

2019年6月27日(木)、日本選手権2019が開幕。

男子100mは、大会初日からさっそく予選と準決勝が行われました。

桐生選手の結果はと言うと、予選は10秒31で全体4位で通過。準決勝は10秒22で1組2着、全体5位のタイムで決勝進出を決めています。

サニブラウン選手の結果は、予選10秒30で全体3位で通過。準決勝は10秒05の大会タイ記録で2組1着、全体1位で決勝進出を果たしました。

順当に決勝へと勝ち進んだ2選手ですが、予選・準決勝を見ると、桐生選手に準決勝で勝利した小池祐貴選手の調子の良さが目立っています。

小池選手は、桐生選手と同学年の24歳。高校時代は常に桐生選手にトップを奪われ悔し涙を流すこともあったということです。

しかし、近年急激なレベルアップを見せ、2019年5月には10秒04、そして今回の日本選手権準決勝では10秒09をマーク。予選も全体1位、準決勝も全体2位で通過しています。

決勝で、桐生選手とサニブラウン選手の2強に割って入る一番手は、間違いなく小池選手でしょう。

 

日本選手権2019、男子100m決勝スタートリスト と優勝予想

No 名前 所属 自己ベスト
2 坂井隆一郎 関西大 10.12
3 川上 拓也 大阪ガス 10.24
4 サニブラウンアブデルハキーム フロリダ大 9.97
5 桐生 祥秀 日本生命 9.98
6 小池 祐貴 住友電工 10.04
7 ケンブリッジ飛鳥 Nike 10.08
8 多田 修平 住友電工 10.07
9 飯塚 翔太 ミズノ 10.08

 

日本選手権2019、男子100m決勝スタートリスト ですが、上のように決定しました。

サニブラウン選手と桐生選手は隣同士、そしてその隣に小池選手もいます。

嫌でもライバルを意識した戦いとなり、まさに日本一を争う対決が観られそうです。

そして、3選手以外にも、リレーの日本代表の面々でもあるケンブリッジ選手、飯塚選手、多田選手、今年2月に60m室内日本記録を出した川上選手、日本学生No1の坂井選手、と非常に豪華な顔ぶれが揃いました。

 

優勝予想ですが、準決勝の走りを見る限り、やはりサニブラウン選手が頭一つ抜けていると言えそうです。サニブラウン選手は、スタート時少し出遅れたものの、中盤の加速が素晴らしく最後も少し流した感じでしたが10秒05を出しています。

今年参考記録を含めると9秒台を3度も出している好調ぶりを含め、優勝に一番近い存在と言って間違いないでしょう。

しかしながら、桐生選手、そして、小池選手にもチャンスはありそうです。

桐生選手はスタートが上手くいき、前半の強さが持続できればまだまだわかりませんし、小池選手は現在の好調ぶりを見ると後半の伸びでサニブラウン選手に食らいつく可能性も十分に感じられます。

 

日本選手権2019男子100m決勝は、6月28日(金) 20:30~となっています。

日本選手権優勝者は2019ドーハ世界陸上の代表も内定するということで、東京五輪2020に向けた代表選考のうえでも重要なレースになること間違いなしでしょう。

会場となる福岡の天気予報では28日は雨となっておりますが、少しでも天気が回復して、9秒台の戦いが観られることを期待したいですね。

 

こちらのブログでは、今後も陸上について何か情報が入りましたら、掲載させていただきます。

 

それでは、最後までお読み頂きまして、ありがとうございました!

 

東京オリンピック2020まで、あと393日です!